お客様の依頼で、座卓を造りました。
人寄せの時にテーブルを増やしたい
とのことで、折り畳み式をご提案。
一般的にテーブルの天板は以下のような材料を使います。
一番高いのは、無垢の一枚板。
割れ止めやねじれの処理をしっかりしないと後で大変なことになりますが、かなり贅沢な一品になります。
樹種により値段の開きがありますが、50万~数百万円くらいでしょうか
参考例
現実的なお値段の物となると、無垢の板をある程度の幅(100mm前後)で接いだ板を使います。
接着方法やねじれの処理も必要ですが、一枚板よりあばれが少なく、お値段もかなり現実的になってきます。
接いではいますが、表面から芯まで無垢材ですので、風合い、質感は申し分ないと思います。
弊社で造るダイニングテーブルもこのタイプが多いです。
これも樹種によりますが、10~20万円くらいで造っています。
参考例
タモの板目
タモの柾目
ウォルナット
一般的な家具で一番多いのが単板を貼ったもの。単板とは1mm~3mm程度の無垢材の薄い板を表面に張った物で、一応表面は無垢材。
単板張りの物は表面の木目がきれいです。
これも樹種と厚みにより値段の開きがとてもありますが、量産家具から高級家具まで様々な用途に用いられています。
デメリットとして、化粧板を貼っているので、その層より深い傷は下地の合板が露出してしまいます。
また、長い年月使うと単板がひび割れてきてしまったりと、上記2つに比べ耐久性が劣る傾向にあります。
参考例としていい写真がないのですが・・・
今回の折り畳みテーブルは、お値段を抑えつつ家の雰囲気に合うようにタモの修正材の板でつくること。
これは、無垢材を細かく接いで(30mm幅程度)作られる材料で、一般的にはカウンターや笠木などに使われます。
修正材ではありますがタモとなるとそれなりに高級材です。
修正材のメリットとして、大きさが自由に指定できます。
今回は800mm角で36mm厚の座卓
オイル塗装で仕上げて。。。
こんな感じに仕上がりました。
折り畳むと厚みが9cmと薄くなりますので、押し入れや、納戸に収納できます。
宴会用に二つ並べると
これはなかなか重宝しそうです。
簡易な折り畳み座卓ですが、家の雰囲気に合わせたいとのご要望で、材料や塗装を統一してお造りしました。
無垢材の家具は数十年と長く使えますし、何より肌触りがとてもいいので、お薦めです。