施工品質の安定化

加藤住宅

2016年01月24日 22:37

本日は浜松市の新築現場にて気密測定を実施しました。

涼温な家は大量生産の家ではなく、熟練の職人の技と会社の施工管理体制を整えて初めて生まれる家なのです。

以前のブログで書きましたが、現場が遠くなった際に一番心配されるのがメンテナンスと施工レベルの確保でした。

浜松市の現場は、懇意にさせていただいている工務店さんより、高気密高断熱の施工に精通した大工さんや、他職人さんを紹介していただいたことで、受注をする事が可能になりました。


弊社では、安定した施工品質が保たれているかチェックする上で、全棟気密測定を実施しています。

家の熱環境、性能の良し悪しは断熱工事が終わった段階でほぼ決まってしまいます。

断熱性能は断熱材の仕様と厚みのチェックですから、部材の納品書や目視にてチェックができますが、気密性能は現場にて実測する以外チェックする方法がありません。
測ってみるまで、どんな値が出るかがわからないのです。

さて、準備ができました。
お客様立会いのもと測定開始します。



減圧法という測定方法
目張りした窓にファンを取り付け、室内の空気を外に送り出します。
外から室内に空気が入り込もうとしますが、気密性能が高く隙間がないため、室内が負圧になります。
外との気圧差をセンサーで測定し、家の隙間を算定します。




5分から10分ほどで結果がでます。
いつも通りの施工のはずなので、悪い値は出ないだろうと予想はしていますが、ドキドキします。
大工さんも弊社の現場が初めてということもあり、測定中はとても緊張したそうです。

さて、結果がでました。


家全体の隙間、30㎠!

5㎝×6㎝!

私が今ブログを書き込んでいるiPhone6の半分以下です。

これを床面積で除した値、c値 0.17

高気密住宅と呼ばれるレベルがc値2.0以下ですので、その1/10

超高気密と言ってもいい値だと思います。

これで、この物件の断熱性能、気密性能が保障されました。

快適な暮らしのための必須条件がクリアでき、私も大工さんもホッと一息できました。

弊社の様な小規模な会社が施工品質でお客様に安心していただくためには、この気密測定は非常に有効だと考えています。

さて、まだ完成までしばらくかかりますが、社員、職人一同十分に力を発揮して、いい家となる様取り組んでいきます!

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